こんにちは、おふとんです!
発売前からずっとずっと楽しみにしていた「SEASON: A letter to the future」。プレイ中に「想像とずいぶん違うな」と貴重な気持ちになったので、文章にして残しておくよ!
※ネガティブ評価です。ご注意を!
- プラットフォーム:Steam
- クリア時間:9.3時間(全実績解除)
感情をどこにおけばいいのか分からなかった
突然だけど、わたしは人の感情を読むのが得意だ!いや、得意ではないか。人並かな。人並だったら書かなくてもいいな…。改めて「わたしは映画やゲームに感情移入することが、人並に得意だ!」。触れた作品のせいで泣いたり数日間鬱々としたり、または自分の行動や考えがポジティブに変わることもある。
人の感情や考えに触れて、自身の感情が揺れたり変わったりと左右されるのが大好きなんだと思う。人の数だけいろんな考えがあるのがとにかく楽しい。良いも悪いもモノの見方はその人が見る世界そのもの。
「SEASON: A letter to the future」は、その楽しみを見出すことができなかった。淡々としていた。淡々とするのはこの作品が描きたいことを考えると理解できる。未来の誰かに向けて、今を記録するゲームだから。記録するというのは事実を書き記すもので、それ以上でも以下でもないから、淡々は分かる。
こんなに心を惹かれなかったのはなんでや…
雰囲気ゲーと言われるゲームは、プレイヤーの想像力や感覚を含めて完成するゲームだと思っている。
そのゲームのいろんな要素から形作られる空気に、身をまかせて歩いたりインタラクトしたり。その時に感じたことや手触りを楽しんだり自分の感性に酔えるゲーム、それが雰囲気ゲーだ!最高のジャンルだ!
「わたし、雰囲気ゲーってめちゃめちゃ好きなんだ~」と自負していたから、雰囲気ゲーの代表みたいなこの作品を心から楽しめなかったことが悲しくて、こんな愚痴みたいな文章を書いちゃっている…。わたしはとても悲しい。
あそんでいる中で少々ストレスを感じたところがあって、その正体を知るためにも記していくことにした。
ひとり言の音声に腹が立ってくる
「SEASON: A letter to the future」はある程度決まった場所の写真を撮ると、主人公のどうでもいいひとり言(音声付き)が解除されて日記の素材になる。その素材で日記を作りながら旅をしていくというのがこのゲームの流れなんだが、これがどうもしっくりこない。というか、そうとう嫌な気分になる。
わたしが撮った写真に、なぜ、主人公が、ひとり言をかましてくるんだろう。
「あ、夕日綺麗だなあ」と感じて撮った写真にすぐ主人公のひとり言(音声付き)が入る。撮った写真を見て「良い夕日が撮れたなあ」の余韻にまったく浸れない。
それでいて「ここはひとり言くるかな?」と身構えて撮った写真にはひとり言がない!なんやねん!この美しい山々の写真にはひとり言ないんかい!別にひとり言なんて聞きたくないのにゲーマーの性で全部のひとり言を探したくなっちゃうの!まじで雰囲気に集中できない!このゲームなんなん(´;ω;`)
日本語音声付きのゲームはいつだって歓迎されるもので、すべてのゲームにほしいぐらい嬉しいもの。日本語音声をわざわざ録るのにはお金がかかるし手間だってかかるし、なにより日本人ゲーマーとして心情的にとっても嬉しい。だから感謝の気持ちでいっぱいになるはず、なのに、なのに、この作品にひとり言の音声は必要ないでしょうよ。(たぶん)わざと棒読みにしているところにも違和感が募った。いや、ひとり言だし抑揚なんてないよね、心の中では分かってる…分かってるの。
おもしろいなと思ったのが、人と話す時には音声がなく文字だけ!音声はひとり言限定という徹底ぶり。開発者が意味を持たせて必要だと考えていれたんだよね。わたしには合わなかっただけなんだなあ。
とにかくどうでもいい

ひとり言ということは、小さなことでもいちいち言葉にしてくるということだ。本当に雰囲気ゲーなの?ってぐらい雰囲気をぶち壊しにかかってくる。わたしが考えたり想像したりする余白をまったく与えてくれず、雰囲気が自由なだけでとても窮屈で不自由な旅に感じた。主人公がパっと思ったことをぜーんぶ言ってくる!
書いててすごく腹が立ってきた!上の画像のひとり言だって、わたしが心の中で感じたいことじゃん(?)
または文字だけでいいじゃん!文字ならさらっと読んで心の中でふわりと消化できるじゃん。大真面目に「え?このヤギみたいな生き物って何?やっぱり………え、ヤギ?ヤギかな?どう?」って感じで贅沢に音声で言ってくる!きー!知らないし!心の中でやってほしい!または文字だけでいいじゃん!ひとり言の主張が強すぎる!
そもそも雰囲気ゲーだと思ってあそんだのが大きな間違いだったのかもしれない。
「SEASON: A letter to the future」は、旅人のどうでもいいひとり言を聞くゲームだ。
主人公ががらんどう

わたしは主人公のことが最後まで分からなかった。どんな人なのかまったく輪郭がつかめない。こんなにひとり言を聞きまくりにまくっているのに分からない。
どんな生活を送ってきたんだろうか。毎日どんなことを考えてる?嫌なことは何?最近怒ったことは?楽しかったことってどんなこと?
…もしかしたら、あんまり主人公のことが好きじゃなかったのかもなあ。だからひとり言を聞くたびに嫌な気分になったのかもしれない。自分勝手な主人公。人の撮った写真にひとり言を添えるし、添えたくない写真には無関心。たくさんのゲームをあそんできたけど、主人公のことが苦手なゲームは今までなかった。そういう意味では心を揺さぶられた大切なゲームになった。
終わりに
撮った写真に「あいよ!」ってひとり言を挟んでくるゲーム性がどうしても解せなかった。Steamレビューを見てみるとネガティブな評価はほぼない。自分の撮った写真に小言いわれるの、みんな気にならなかったのかなあ?わたしが変なのかも。ゲームと向き合う時に少々自我が出すぎる傾向にあるのかもしらん…。
好きな部分もちょこちょこある。
まずは日記作り。あと、主人公の目から見る世界はとても静かで淡々としていたのがよかった。音声がなければとてもよかった。
世界観と主人公の自我がどうにも合ってない。自我があるのはいい、んだけれども…ひとり言の音声はまじでやめてほしかった。この記事は「人の撮った写真にひとり言の音声を添えるんじゃないよ」しか言ってない。
考えたり想ったりするのを全部やめて、心を無にして遊べばきっと良いゲーム。考えちゃだめだ!わたしは主人公に雇われた、ただのカメラマンだ。主人公が気になりそうな場所を撮るだけの存在なのである。
なーんてぐちぐち言いつつも、実績を全部解除したり日記を丁寧に作ったりして十分楽しんだ。日記作り、おもしろかった~!









愚痴を読んでくれてありがとーーーーーー!
このゲームが好きな人、ほんとうにごめんね!許して!そして、ひとり言にどう向き合ったのかわたしに教えて!
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