こんにちは!
2020年、今さらですがThe Last of Usを遊んだので
ネタバレしながら感想を綴ります!
そもそもなぜ今という感じですが、2が遊びたいからに決まってるじゃん!
2を遊ぶなら1をやんなきゃいけないじゃん!
ゲームの概要と私
クリア時間
クリア時間は60時間でした。
「The Last of Us Remastered」を遊んだので、DLC付きの時間です。
ホラーゲームと私について
私はホラーゲームがめちゃめちゃに苦手です。
というか、苦手なので今まで一度も遊んだことがありません。
バイオハザードやサイコブレイクなど、遊んでみたいゲームは全て実況を観て遊んだ気分になっていました。
ただラストオブアスは、
ホラー苦手でもできそう。いつか必ず遊ぶんだ!
と大きく壮大な夢を持っていたため、ゲーム実況も感想も見ることなく残していたのです。
年月が経ち、とうとう2が出る!ということで、重い腰をあげることになりました。
作りこまれたジオラマを歩く
ラストオブアスを遊び始めてまず感じたのは
すげえ作りこまれてるぞ!
ということでした。
7年前の作品だとは到底考えられません。
なんなら今のゲームよりも作りこまれてる気がする…。
それもそのはず。
なぜなら、ラストオブアスはオープンワールドゲームではないからなのですよ。
2020年現在は、大作と呼ばれるゲームたちはいつの間にかどれもオープンワールドなのです。
デフォルトでオープンワールドという感じ。
どれもこれもマップが広くて、そしてどこにでも行けます。
それはそれで最高なんだけどな!
「オープンワールド」という名称を聞くとやっぱりワクワクしてしまうのはたしか。
けれど、ラストオブアスを遊んでみてからは「広ければいいってもんでもないよなあ」と心底思いました。
とにかくどこを切り取っても作りこまれて美しい、そして物語があるのです。
廃墟が大好きな人は、この世界を歩くだけでも十分に満足できると思います。
ホラーゲームが苦手な人は遊べるのか?
ラストオブアスのレビューを見ると、
「ホラーゲーム苦手でもストーリー重視だから大丈夫だった」というような感想が多いことが分かります。
私もそのつもりで遊び始めました。が、普通に怖い。
初めのほうなんて、ゾンビに見つかるのが怖くいから一歩も足が動かない。
ゆっくり動けた!と思っても、緊張で手元の操作が狂う
↓
思わずぬるっと速く歩いてしまう
↓
5、6匹のゾンビに囲まれてあっけなく死ぬ
ということが日常茶飯事です。すんげー怖い。
一度でも見つかってしまうと、いろんなところからゾンビがどんどん来るの。
何度だって言うけど、もうすげー怖いの、ほんとにすんげー怖いのw
そんでもって弾の数も限られるし、一撃で殺れるナイフだってそんなに落ちてない。
やっとの思いでゾンビを倒せたー!という気分は束の間、
今度は敵対している人間にも襲われるので、心の余裕がどんどんなくなります。
けれどそんな怖いをたくさんしているとあら不思議。
ゲーム後半にはだんだんと慣れている自分に出会えます。
終盤になってくると、ゾンビよりも人間のほうが怖い…という心持ちにまで気持ちが変化していました。
ゾンビなんてね、殺せばいいんですよ!ゆっくり歩けば気づかれないし!
殺す時だって良心も微動だにしないし!
でも人間はね…「殺してやるぜ」という強い意志を持って、複数人で必死に探してくるんですよ。全然諦めないし。
怖いお兄さんやおじさんが、銃とか鉄パイプ持って殺しにくるんですよお~。
けれどおじさんと殺し合うなんていうシチュエーション、他のゲームでだってたくさん経験してきてるじゃないですか。
でもラストオブアスはなんだか違うのですよ。
敵である彼らの感情がとても鮮明に伝わってくるのです。
なぜなのか?
なぜなのかは分からんw 分からんぞw
なんでなん?表情がリアルだから?よくありそうな物語だから?なんで?
そんでよく分からんまま、主人公だけでなく敵に対しても感情移入してしまっているの…。恐ろしい作品よ…。
辛い展開のオンパレード
そもそもしょっぱなから辛い
というか、導入部分でジョエルの娘サラが死ぬところから、私たちはもうこのゲームにがんじがらめになるのですよ。
子供を殺す展開は許せない。涙で前が見えないよ。
子供が親よりも早く死ぬなんていう絶望があってはならんのですよ。
殺した人たちの仲間に出会ってしまう辛さ
ジョエルがケガで動けなくなってしまい、エリーが1人で行動する場面があるのです。
その時に出会うデビッドの怖さはね、異常でしたよ…。
彼と二人きりでたき火に当たりながらゆったりと話すシーン。
エリーも(私も)警戒はしているものの、優しそうなおじさんだなあということで一緒に暖を取るのですが、
途中から様子がおかしくなります。
「仲間が惨殺され、その犯人は女の子連れの二人組だった」という話を川の流れの如くぶっかましてきます。
分かります!?さっきまで仲良くゆったり暖を取ってたんですよおおおお
え…それうちらのことじゃんね…
ってなりますよねー!このおじさん、なんて話をしてくるんやー!
ということで、逃げるように重傷を負っているジョエルの元へ帰るエリー。
もちろん後を付けられていて、このあとエリーはとんでもなく怖い思いをします。
それはもう映画の「シャイニング」みたいな展開。
—
さらに思い出したのは、「ヴィンランド・サガ」という漫画。
ヴァイキングたちが殺し合いをする漫画なのです(要約しすぎスマン)。
ヴァイキングである主人公のトルフィンは、幼少期から数えきれない人間を惨殺します。
ただ、ある時からその行いを心の底から悔いるんですよね。
色んな人に触れて、温かい心が彼の体に戻ってくるんですよ。
そこで初めて「俺はなんて惨いことを今までしていたんだ」と殺した人数分の命の重さを知るのです。
う~ん!良い漫画です。
ラストオブアスのエリーと同じように、トルフィンが自らの手で滅ぼした村の生き残りに出会う場面があるんですよね。(気まずい)
その時のトルフィンの対応はエリーとはまた違うのが面白い。
ということで、ヴィンランド・サガは面白いから読んでね。
—
で、この事件をきっかけに私たちは知ることになるんですよ。
自分たちは善人でも正義でもなんでもない、ただの人殺しなんだということにな!
それはラストオブアスの世界のことだけじゃないんですよ。
今まさにどこかで行われている戦争だってそうですよ。
正義の名のもとにおこなわれていますが、正義を向けられている相手から見たら、それは人殺しなのです。
私たちの正義の裏側にはまた正義があるかもしれません。
それをいつでも忘れてはいけないし、逃げずに考え続ける必要があります。
ということをね…ラストオブアスを遊びながら思うわけです。
そしてこういうもろもろの想いを一言でまとめると
辛いよぉ~
になりますw
もはや馬が死ぬだけでうるうるしちゃう
ということで辛い経験を積み重ねていると、愛馬が殺されるだけでも心に大きな穴が開くことになります。
死んでしまった馬をゆっくり愛でることもできない。
なぜなら敵に追われているから!
過去の記憶たちに触れるのだって辛い
ラストオブアスで忘れちゃいけないのは、パンデミックにより死んでいった人たちのことです。
彼らの生前の想いは、廃墟から色濃く伝わってきます。伝わっちゃうの。もう辛いの…。
特に子供たちが亡くなっている痕跡を辿るのは、心をかなり圧迫します。
悲しみ積もるよ…。
終わりに
何度も何度も挫折しそうになりながら進めた作品でした。
初めのうちは「ゾンビが怖い」「人が怖い」というのが理由でしたが、
途中からは
進んでも進んでも辛いじゃん!
と物語に心を取り込まれてしまっていました。
それでも、先が気になるしもっと廃墟が見たい!
というモチベーションでなんとかクリアすることができました。
—
この作品で語るべきところは、やはり物語の終わり方ですよね。
サラっとしていて実に…モヤモヤが残る!
世界を救う薬を作るために長い長い(時には死にそうになりながらも)旅を続けていたのに、
ジョエルはその薬の元になるエリーのことを大好きになっちゃったんですよね。
それはもうわが娘のように…。
この終わり方で思い出すのが、私の大好きなファイナルファンタジー15ですよ!
※唐突だけどファイナルファンタジー15のこともネタバレするよ!w
FF15も、この作品と同じように死にゆくための旅。
だから写真担当のプロンプトは、思い出を残すためにたくさんの写真を撮るわけです。
悲しすぎる旅なの…感想は私の記事を読んで!↓
ジョエルは、エリーとこれ以上旅を続けると誤った選択をしてしまうことを分かっていました。
それでもエリーに寄り添うことを決めたのです。
ラストオブアスは、ジョエルが延々と苦悩しながら進んだ作品であります。
そしてジョエルよ…やはり人を殺めすぎじゃあないだろうか…。
途中から
私って今すごい悪者じゃない?
という場面がちょいちょいあって、
復讐は復讐を呼ぶし終わることはないんだぜ…
戦争がいつまでもなくならないのはそういうことなんだぜ…
と、人間の弱さと愛についてすごく考えてしまった作品でした。
というか中盤でも同じような話をしたような気がします…まあ二度言いたかったのだ!ということで許してください。
しかし人間とは悲しい生き物ですね。
スクショ祭りだぜ!
今回もたくさんスクショしたのでおすそわけ!
最後までみてくれてありがとうございます!
また他の記事で会いましょう。
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